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まず具体的に見てみよう。例はほんの一例に過ぎない。

 

パーソナルケア関連

排泄関連(トイレ用手すり、腰掛け便座、ポータブルトイレ、差し込み便器、失禁パンツ、おむつなど)

入浴関連(浴室用手すり、浴槽用簡易手すり、シャワーチェア、ドライシャンプーなど)

 

移動機器

シルバーカー、歩行器、(電動)車イス、介助型車イス、車イス用床ずれ防止セット、移動用リフト、福祉車両など

 

床ずれ予防

介助バー、エアマット、円座、かかとクッション、体位変換用具など

 

家具・建物等

(電動)介護ベッド、ベッド用テーブル、ホームエレベーターなど

 

コミュニケーション機器

補聴器、シルバーホン、緊急通報用電話、意思伝達装置など

 

便利な生活用具

ホルダー付きスプーン・フォーク、すくいやすい食器、コップホルダー、軽い調理用ナイフ、滑り止めマット、可動キッチン、レバー水栓など

 

リフト(床走行式)

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歩行車

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挿絵/日本貿易振興会編「対日アクセス実態調査」より

 

日本の現状は?

福祉用具は1兆円市場

高齢化の影響からか、福祉機器の市場規模(生産ベース)は一兆一七九億円(九七年度、共用品は除く)と前年比八%増(「福祉用具政策'99」通産省機械情報産業局編)。特におむつ、排泄関連、入浴関連などの「パーソナルケア関連」や車イスなどの「移動機器等」「家具・建物」などでの伸び率が高い。一方、共用品出荷全体額も前年比一〇・一%アップの一兆一二六五億円。福祉機器市場は確実に拡大している。

一方、日本貿易振興会の調査によると、日本の福祉機器のうち輸入が占めるのはわずかに約一三〇億円。七〇〜八〇%を輸入品が占め、多様な種類を誇るノルウェーとは大きな差がある。

 

 

 

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