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A 家族・親戚・親友間の助け合い

家族などができる助け合いサービスは、日常生活上の援助が主で、一般に、専門的なものではなく、また、その内容は多様で、形は定まっていない。助け合うのは、濃い人間関係があるからであって、それが「愛情のネットワーク」となる時は大変よい成果を上げるが、濃い人間関係が憎しみの関係となる時は、悲惨な結果となる。

 

B 近隣の人同士の助け合い

家族などと同様、日常生活上の援助が主であるが、家族などと異なり、サービスは継続的なものでないのが一般的であろう。近隣の人同士の助け合いが気楽に行われる時、その地域は住みやすい地域になるが、助け合いが干渉を伴う時は、住むのにわずらわしい地域となる。

 

C NPO・国内ボランティアによる援助

ふれあいボランティアによるサービスや非営利で行う介護保険の枠内サービスはもちろんのこと、環境保全や町づくりなど生活環境向上のためのサービスなども広く含めて図を書いている。それらの活動は、家族や近隣の助け合いより専門性が高いものが少なくないが、市場で提供される高度な医療行為などは、災害時であっても、NPO・ボランティア活動としては提供されない。ただし、市場や行政のサービスが不足している発展途上国では、かなり専門的なサービスがNGO(非政府組織)によって提供されている。(C')

 

生活支援サービス鳥瞰図(ちょうかんず)

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