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観客総数571名! 全く驚きました。呼びかけに応えていただいた大きな喜びに一同まずは圧倒されました。そして、「観に来てよかった」「とても感動しました」「考える材料をいっぱいいただいて帰ります」等々と多くの方々が言ってくださって6か月間の苦労がいっぺんに飛んでいきました。

すばらしい、深いメッセージを発信している映画と出会い、みなが力を合わせて上映を実現させたことによってグループ全体に希望と力が与えられたように感じます。「ありのままの命」と「人と人の心のふれあい」を大切に、ふれあいネットまつどの草の根は成長していきたいと思います。(ふれあいネットまつど、利用会員)

 

上映に向けての活動自体が映画になりそうですね。

 

国際的な連携のあり方とは?

中村桂子さん 40歳 東京都

1月号、堀田さんの巻頭言「2000年からはじまる日本社会の動き」の中の「日本社会の変化と国際的連携」に異議があります。西欧先進諸国の人々の価値観が優れていて、日本や東南アジアの国の人々はその優れた価値観を持つよう進むことによって国際的連携が深まるという考え方は20世紀のある時期に日本人に無理やりインプットされたと思われる甚だ偏った考え方ではないでしょうか。

多様な価値観を互いに認め合うことで、国際的な連携が発展していくこれからの時代に、全くそぐわない考え方です。西欧ではむしろ日本やその他東洋での相互扶助機能、家族や地域社会の一貫性が生活の質を高める要素であるということが認識されています。日本の文化の中にある優れた側面を、近代社会の仕組みの中でいかに合理的に活かしてシステム化するか、新しい技術やアイデアをいかに活用するか、そして人々の心を満たすことができるか、ということを踏まえて初めて、国際的な連携が意味を持つのではないでしょうか。

 

 

 

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