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一人暮らしのお年寄りなどがまず最初に困るのは、食べること。従って、給食があればうれしいものだ。それから、ボケなどを進ませないためには、引きこもりにさせないことも大切なので、外に出て話をする場が必要。さらに、外にも出られないような状況になったときには、ふれあいドリームのサービスがあるというわけだ。

一つの団体で何もかも担うことには限界もあるだろうが、こうした形で互いの団体が協力関係を結び、福祉行政の手の届かない部分を地域で支え合うような福祉システムを作り上げていければ、安心して暮らせる地域へと、また一歩前進していくことだろう。

ただ、法人格を取得したとはいえ、他団体の例に洩れず、活動源となる資金や人材の確保など、まだまだ課題は山積みだという。それでも、「サービスを受けている方が、にっこり笑って“ありがとう”と言ってくれる。その笑顔が何よりの原動力になります」と、あくまでも前向きな島津さん。

住民自らの手による地域福祉の実現をめざして、積極的に取り組みを行う同団体の今後に、ぜひ注目したい。

 

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八景島にバスハイク。

 

 

 

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