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“ドリーム”にはハイツの名前だけでなく、“温かい人の輪を広げる”という夢を大きく膨らませたいという意味も含めたんですよ」と、発起人の一人でもある島津さんは当時を振り返る。

設立に当たって、この活動が特定の地域(ドリームハイツ)だけのものではなく、広く開かれた地域活動として推進していくために、近隣の地域にも広く告知。長年におけるさまざまな活動で、住民同士のコミュニケーションがある程度取れていたこともあってか、説明会を開くと集会所にたくさんの人が足を運んでくれ、スタート時には、すでに利用会員と協力会員合わせて、一五〇名以上に達したという。

 

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救急・救命講習会には、障害者の妹を持つ中学生の男の子も参加した。

 

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地域の夏祭り、秋祭りに出店して交流を深める。

 

六年間にわたる経験と実績から

介護保険の指定事業者に

 

それから六年。現在、「ふれあいドリーム」の利用者は約二三〇名、一か月の活動時間は五〇〇時間ほどになり、ドリームハイツのある戸塚区を中心に、近隣の藤沢市や泉区などにも出向き、広範囲にわたって活動を行っている。

「当初は食事作りや掃除、洗濯などの家事サービスが主でしたが、現在は家事サービスと介護サービスの割合は半々ほどです。介護に対するニーズが増えた理由としては、市・区の行政、社会福祉協議会をはじめ、病院のケースワーカーなどと広く連携を取っていることが大きい。ですから、こうした機関から紹介を受けて入会する方も少なくないんですよ」

 

 

 

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