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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

住民自らの手で支え合う地域の福祉システムを作り上げていきたい

NPO法人 ふれあいドリーム(神奈川県)

 

「この活動を始めてから、老人ホームに入っている方、体を壊して入院された方、不自由な体ながらも一人暮らしをされている方等々、いろいろな状況のお年寄りと接する機会を持つようになりましたが、誰と話をしていても、とにかく“家がいい。家で死にたい”とおっしゃる。それを支えてあげたいという思いがある一方で、私自身が姑の介護をしていた時は、たとえ一日でも、一時間でもいいから誰かに変わってもらえたらと切実に感じましたから家族介護の限界もよくわかる。そんなこともあって、この助け合い活動にのめり込んでいったのかもしれませんが、今はお世話をする立場の私たちも、いずれは誰かの世話になる。ですからこれって、まさしくお互いさまなんですよね。そのことをより多くの人に知ってもらって視野を広げ、どんな状況に置かれても、住み慣れたまちで暮らしていける地域を作り上げていきたいと思っています」

 

活動に対する抱負についてこう語る島津禮子さんは、NPO法人ふれあいドリームの副理事長兼事務局長。昭和ひとケタ生まれだというが、インターネットやEメールなども使いこなしながら、日々、山のような事務作業に取り組むパワフルな肉体と精神の持ち主だ。

 

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団地の管理棟の中にある「ふれあいドリーム」の事務所。

 

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94年当時の団体設立総会風景。

 

 

 

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