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柳 その点残念ながら高校は本当に何もやっていない状況なんです。ただ今回のサミット分科会で定員50名が満員になったのはうれしかったです。個人レベルでの関心は着実に広がっているのかなと。高校や大学では、小中学校での体験をもとに自ら進んで選択して活動する、そんな道筋ができることが理想です。

中村(豊) 私も現職の教師としてこの約1年、ボランティア活動の重要性や地域の人たちの協力を得て子供たちを教育していく大切さを実感しました。ただ学校は本当に閉鎖的。市民団体のみなさんの目のほうがずっと温かく心に染みました(笑)

堀田 方向ははっきりしているんです。ただ対象がものすごく広いから、キーマンとなる相手をよく見極めて、とにかく自分が得意とするやり方で思いと頭とエネルギーを存分に使って的確に切り込む。そうして理解者を増やして社会に波及させていくしかないんですね。

宗像 そのサポートとして諸処の情報のデータベース化が一つのポイントになるのでしょうが、残念ながらまだ課題は山積、というところです。必要な情報をいかに早く正しく集め、提供できるか。時間も予算も限られていますが、極力使い勝手の良い正確なものを作るよう考えなければいけませんね。

蒲田 そのためにも財団の中での連携や外部とのネットワークの強化がもっと必要でしょう。連携でいえば、特に市民団体と一緒に、以前から構想にある「社会貢献マーケット」をぜひ形にしていきたい。受け皿と担い手の橋渡しができるのがうちの強みであって、両者が交われば企業もNPO側も双方のいいところを吸収できると期待もできます。

和久井 とにかく、子供に対しても企業に対しても基本は地域のネットワーク。現職だけでなく企業OBの元気な高齢者もどう地域に復帰してもらうかなど具体的に織り込んでいかないと。

吉田 サッカーさわやか広場はさらに大きく展開できる方策の検討を始めます。ノウハウを整理して自分たちだけでもできるように。それと各ホームタウンでクラブの推進事業の柱に育っていってほしい。それが夢ですね。

中村(延) 73歳現役の私も、どんどん地域に出ていきますよ(笑)。

 

社会参加システム推進グループ:V相澤憲悟、有馬正史、◎蒲田尚史(東京海上火災保険から出向)、V中村延夫、中村豊(東京都教育庁から研修派遣)、V宗像久幸、柳久美子(東京都教育庁から研修派遣)、V吉田旭雄、和久井良一、(渉外代表兼務)

 

 

 

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