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社会参加システム推進事業

「広く、薄く、継続的に」

高齢者の支援活動に参加できるシステムづくり

 

堀田 なぜうちの財団が厚生省だけでなく文部省や労働省の認可も望んだかというと、勤労者も学生もみんなが参加しないと新しい社会の仕組みづくりにならないわけです。当初の予想を上回る成果でJリーグや警察官組織などまで広範囲に働きかけてくれてとても頼もしいですね。

和久井 実際、企業さんなどと話していても、この5年間でさわやか福祉財団の理念が社会に実現されつつあるのが実感できますね。

蒲田 JC*への働きかけもやっと形になってきました。ちょうど企業の社会貢献部門ができ始めて10年くらいですが、フィランソロピー部門を応援する意味も含めて日経連や連合との連携強化や外国の事例なども研究して、さらに社会の流れを作っていきたいと思っています。

中村(延) 95年にモデル事業として日本毛織労働組合の一宮支部に働きかけたのが一番最初でした。それが今も続いていると聞くと本当にうれしいですよ。なかなか動いてくれないところもあって苦労もしますが、千葉担当として成田の空港警備隊や機内食の会社、自治会へも働きかけていこうとプランを練ってるところです。

吉田 Jリーグと共催の「サッカーさわやか広場」も法務省からパネラーとして呼ばれたり総務庁の資料に載せてもらったりその他にもジョイントの申し出など社会的な反応が大きくなりました。また親御さんや企業もボランティアで継続的に参加してくれることが増えてきて手応えが膨らんでいます。

有馬 教育も追い風が吹いているので、ここをチャンスに各学校の取り組みを確実にボランティア教育に向けていきます。昨年のスクールボランティアサミットには209名の学校関係者が集まられ、取り組みのヒントを得たと好評でした。特に小中学校の先生の分科会では切実な問題だという感触がひしひしと伝わってきました。

 

 

*JC…日本青年会議所

 

 

 

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