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「上から下から横から」、草の根活動を推進する環境づくり

 

公的介護保険で身体を見る形ができるなら、もう一方の軸となる心を支える仕組みも早急に整えなければいけない。そこで、介護保険開始後5年をめどとしたふれあい組織づくり戦略、2005年戦略プロジェクトが98年7月にスタートした。柱となる3つの事業では、まず草の根組織の立ち上げを支えるインストラクター倍増を計画。本年2月末現在で59名となった。また地方自治体へは「ふれあい組織支援プロジェクト」の発足を呼びかけ、99年春には「住民の幸せのために地方自治体は何をすべきか」という提言冊子を全国の市区町村に送付。各地の首長、行政マンに直接、間接に働きかけを行っている。横のつながりとして、社協、農協、生協のいわゆる三協ほか地域でふれあい活動を実質的に行っている組織間の連携もさらに呼びかける。99年5月に開催した初の4者(3協とさわやか福祉財団)共催シンポジウムは大きな反響を呼んだ。されに、ネットワーカーの育成(→ふれあい社会づくり事業)やグループホームの普及(→2000年度 こんな事業を行います)も併せて推進する。温かい社会を求める「時の流れ」を確かなものにするため、一気に多角的な働きかけを行っていく。

 

●主な活動

●インストラクター会議、ブロック会議(99年2月〜2000年2月末現在)7回●自治体研修会(97年7月、98年10月)全2回延べ4日、延べ216名●「住民の幸せのために地方自治体は何をすべきか?」冊子(首長編・職員編)制作、全国自治体に発送(99年3月)●「エイジングメッセin早稲田」(2000年2月。早稲田大学人間総合研究センター、福祉自治体ユニット、エイジングメッセin早稲田実行委員会とさわやか福祉財団の共催)350名●「地域協同推進シンポジウム」(99年5月。全国社会福祉協議会、全国農業協同組合中央会、日本生活協向組合連合会とさわやか福祉財団共催)450名●「これからの福祉を考える会(横浜)」(99年8月設立)他

 

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