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情報誌「さぁ、言おう」2000年4月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


医者と患者との間にミゾが

先生は「町医者」として、しょっちゅう往診に出かけられている。その努力には頭が下がります。近ごろは往診してくれるお医者さんがいなくなりましたね。

 

今、この診療所の抱えている在宅患者は約一〇〇人。これを二人の医師で診るわけですから、確かに忙しいけれど苦にはならない。みなさん待ってくれていますから。最近は往診をしない医者が増え、困ったものだと痛感しています。訪問医療を続けていると、自然に患者の生活実態もわかり、ケアプランも描けます。現場を知っている者の強みといいましょうか。大病院の医師は「何かあったら来てくれ」でしょう。もっと一人ひとりの患者に近づいてほしい。私は日本医師会に不満があるのです。介護保険の要介護者については「単なる社会的入院だ」という受け止め方しかできていないと思う。まして在宅ケアとか「かかりつけ医」というようなことは頭にない。「私は要介護老人の認定医でございます」とお高くとまっていて、いいのでしょうか。

 

国民の医療に対する不信感は、ますます強くなっているように見受けられます。医師と患者との間のコミュニケーションもうまくいっているとは言い難い。

 

国民の七割が医療について不信感を抱いているという統計もあります。患者が有名な大病院だけに殺到している現象は、医療不信の裏返しかもしれない。確かに大病院は新しい検査機器はそろっているし、著名な専門医もいます。しかし、患者が増えれば増えるほど、意思の疎通はおろそかになる。三分間診察になってしまう。市民のほうも“ブランド志向”に陥っているのではないでしょうか。私ども開業医が団結してがんばらないと、医師と市民の距離はますます広がってしまう。

 

在宅ケアのネットワークを作ったのは、そういう狙いがあるわけですね。

 

その通りです。在宅ケアがうまくいかなければ、介護保険制度そのものが機能しないと思う。肝心なことを忘れてはいけない。今、私たちがやるべきことは、新しい保険制度を通して、医師の信頼を取り戻すこと。千載一遇のチャンスです。私も一介の町医者としてがんばります。

 

 

 

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