さわやか福祉財団
5周年記念特集
1991年11月。
渋谷にある古いマンションのちっぽけな一室が私たちの原点である。
お金の当てなどまったくなく、親しい仲間同士が集まったわけでもない。
ただ、夢にだけはどん欲な一本の幹の回りに、「おもしろさ」を嗅ぎ取った輩が一人、また一人と集まってきた。
そして大胆にも役所に物申し、
企業や学校にもボランティアをしようとおせっかいに働きかけ、
全国に「新しいふれあい社会をつくろう」と訴えかけた。
すると向こう見ずなこちらの背中がさらに押されるほど、
大きな支援の輪が全国に広がった。
今、その流れは大きく社会を動かし始めている。
何の大口基金もない一介の市民団体から財団法人化して5年。
まだ夢の入口に過ぎない。