2. 継続雇用制度の導入状況〔第81〜84表参照〕
(1) 定年退職年齢が現行と同じ60歳が主流ということであれぱ、年金が支給されるまでの間の収入の確保という面から、定年退職後の継続雇用制度の有無は大きな問題となる。そこで定年到達後の継続雇用制度の導入状況を調査した結果、現在「勤務延長」を行っている企業は回答企業の2.7%、「再雇用」を行っている企業は47.1%、「両制度を併用」している企業は4.7%と、5割以上の企業では「再雇用」制度を導入しており、今後の導入見込みについても、「再雇用」が28.0%、「両制度を併用」が2.3%と3割の企業で「再雇用」制度の導入を予定している。企業規模別には差は見られないが、産業別にみると「いずれの制度も設ける予定はない」と回答した企業の割合が「運輸・通信業」で40.0%、「金融・保険業、不動産業」で28.6%、「卸売・小売業、飲食店」で17.9%と高い割合を示している。