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3. 平成12年の女性総合職の採用状況とその動向〔第19〜22表参照

(1) 総合職・一般職を「区分けしている」企業について、さらに平成12年における総合職の採用人数を調査した結果、「区分けしている」企業全体の平均で、総合職採用者数は男女合計で34.9人、最大値750人(「製造業」)、最小値0人となっている。

総合職採用人数の内の女性総合職の人数は、平均で3.5人、最大値で80人となっている。女性総合職の採用割合は、平均で10.2%で、ようやく1割といったところである。

ア. 企業規模別

これを企業規模別にみると、総合職の総採用者数では、「5千人以上」が平均100.0人、そのうち女性の人数が9.2人、「3・4千人台」が平均33.8人、そのうち女性の人数が3.4人と比較的多く、当然のことながら大規模企業ほどその平均人数は多くなっている。

総合職の採用人数に占める女性の割合では、「3・4千人台」の11.2%が最も高く、「千人未満」の8.8%が最も低くなっている。

 

第19表 平成12年の女性総合職採用状況

1] 企業規模別

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イ. 産業別

これを産業別にみると、総合職の総採用者数では「農林漁業、鉱業・建設業」が平均47.6人で最も多く、次いで「金融・保険業、不動産業」が36.8人、「製造業」が36.3人と企業全体の平均34.9人を上回っている。

女性総合職の採用人数を見ると、高い方では「運輸・通信業」が平均6.3人、「金融・保険業、不動産業」が平均5.1人、「製造業」が平均3.8人などとなっている。反面、低い方では「農林漁業、鉱業、建設業」の1.1人、「卸売・小売業、飲食店」の2.7人となっており、業種による差がかなり鮮明になっている。

総合職の採用人数に占める女性の割合では、「運輸・通信業」が26.0%と平均10.2%を大きく上回り、「電気・ガス・熱供給・水道業、サービス業」も16.0%、「金融・保険業、不動産業」も13.8%と平均を上回っている。

 

 

 

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