この急増の中でも、皆がとにかくわからないと言っているのが、七百万台のうち七分の一の百万人が月額百円ずつ払って、バンダイのキャラクター・クラブに入っていることである。これが月額百円で百万人だから一億円、年間で+二億円の収入になる。一九九九年八月ごろから始まり(初めの月が二十万人)、とにかく百万人が毎日日替わりでキャラクターが送信されてくるものを見ている。もちろん、クラブに月額百円払っている以外に通信料は別にNTTドコモが徴収している。そういう(世界のプロ連中が)予測できない時代がきた。ここが一つのきょうの話の糸口である。しかも、それはマイナーなことではなく、iモードが世界で一番進んでいて、しかもその中の七百万台中の百万台で、このようなことが極めて短時日で起こっているのである。
よくIT革命とか言っているが、その中心はインターネットである。一九九九年における日本のインターネットの状況はかなりペシミスティックで、わが国の普及は随分遅れていると見られていた。ところが、iモードが出てきて、ほかの会社のiモード的なインターネット接続型の携帯電話を加えると、二〇〇〇年五月には一千万台を超えた。
従来のインターネットが二千万ぐらいあって、これに携帯電話の一千万が加わった。このぺースで行くと、二〇〇一年には人口対比でアメリカを抜くのではないかと言われている。一九九九年の見通しだと、二〇〇三年に人口比率でやっとアメリカに追いつくと言っていたのが、二〇〇三年になったらアメリカを超えるぐらいあるのではないかという。