要するに、情報的存在としてのi海洋の位置付けは、単なる言葉の上の形式的問題にとどまらず、現実の世界(実数の範囲)とも密接かつ必然的に結びついており、今後の海洋国家構想にとって決定的に重要ではあるまいか。
二. ITの衝撃
一つのの具体的な事例として「iモード」の紹介から始めたい。
今、NTTドコモはその株式時価総額が少なくとも世界でベストテンに入っており、当然日本経済でも除外できない存在である。日本の二番目がNTT本社であり、世界のベストテンには、その二社ぐらいしか入っていない。トップはマイクロソフトで、二番目がGEである。最近、ルーセントとか、いわゆるIT企業もベストテンに入ってきたようだ。
とにかく、携帯電話は日本に全部で(PHSまで入れて)六千万台ある。そのうち、NTTドコモが最大手で約半分の三千万台を占め、その中の七百万台がiモードである。iモードは、要するにインターネットと携帯電話が世界で初めて一緒になったものである。この七百万台を一年余りで達成した。