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7.2 ジブ構造

ジブ構造は「移動式クレーン構造規格」によるが、必要に応じて下記の事項を考慮すること。

(1) 船体の動揺による慣性力

(2) 吊荷の受ける風荷重

〔解説〕

(1) 起重機のジブ構造は、移動式構造規格に準拠することになるが、船としての具体的な記述がなされていないことから、必要に応じて以下の事項を考慮する。

(a) 船体の動揺による慣性力

起重機船は、吊荷が揺れ動くことが危険なため、作業は通常大きな動揺が生じない海象を選んで行われる。したがって、作業中の船体動揺は無視できることから、本基準では回航時を考え、船体動揺要素のうち影響の大きい横揺れ、縦揺れによりジブなどに発生する慣性力をジブ構造の強度計算に算入することとし、その算式を明かにした。

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(b) 吊荷の受ける風荷重

(i) 風荷重

吊荷の受ける風荷重は次式による。

W=q・C・A

W:風荷重(kg)

q:速度圧(Pa)

C:風力係数(移動式クレーン構造規格による)

A:受圧面積(m2)

 

 

 

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