日本財団 図書館


かご形電動機始動時における発電機の瞬時電圧降下は復巻特性により0.6秒以内で定格電圧に復帰するから、この間開閉器類がトリップしなければ電動機は十分起動しうる。開閉器のトリップ電圧降下40%以内であるから、始動瞬時電圧降下が40%以内になるように発電機容量を決定する。

しかし、サイリスタレオナード及びインバータ等は電圧降下が大き過ぎると転流失敗を起こすので、始動時の瞬時電圧降下は15%以内に抑制する必要がある。また、コンピュータ等の自動化機器は電圧降下及び高調波ノイズに影響を受けるので、電源電圧の降下及び波形歪み等にも注意する必要がある。(メーカーと十分な協議をすることが望ましい)

なお、当該船が船舶法による船舶である場合には船級規則に沿った船用発電機でなければならないが非自航船の場合は一般用(陸用)発電機でよい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION