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6.2 発電機用原動機の種類と形式

原動機は中速ディーゼルエンジンとし、形式は6気筒以上の4サイクル、無気噴油トランクピストン型とする。

 

〔解説〕

機関出力が大きくないと過給器の利点が顕著でなく、負荷の変動が先鋭的で追従が遅れがちであるため、マイナス負荷が常時生ずること等から過給器原動機の採用は注意を要する。

 

6.3 発電機用原動機の出力

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〔解説〕

発電機効率は出力の大きさ、回転数によって異なるが交流発電機は大体60kWで88%、300kWで92%である。ただしこれは回転数600rpmの場合である。一般に0.9として差し支えない。原動機の回転は高速の方が小型軽量で発電機にも好都合であるが、発電機とカップルの関係上せまい範囲に制約される。現在発電機用としては360rpmから1,500rpmであるが、最近の傾向としては技術の進歩と相まって、高速機関の開発も進み、次第に高速機関が採用されつつある。下表は作業船によく用いられる、低圧発電機用中速原動機の回転数を枠内に示す。

 

表6.3-1 主発電機(交流)用原動機回転数(rpm)

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( )内回転数は用いられた実績がない。

 

さて、原動機の容量であるが、電力調査票より素直に発電機容量が決定された時は、作業の性質上間けつ的な負荷であるので、負荷率は低いことはやむをえないが、尖頭負荷をできるだけ鋭く作らないよう考えなければならない。それには定格巻上速度をおそく計画する。

 

 

 

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