現有起重機船の定格巻上荷重に対する揚程の傾向を図3.4-1に示す。非旋回式は各主巻上荷重に対して揚程のデータは1個であるが、旋回式については巻上荷重400t以下についてはデータ数が多く、揚程の数値も大いに散らばっているので、ここではサンプル値としている。非旋回式は主巻上荷重に対して、揚程は比例的に増大していると考えられるが、旋回式は傾向は見られないと考えられる。 水面下揚程は、サルベージ作業などのごとく作業上特に要求がない場合は、標準として無荷重時水面下-10mの揚程を考慮する。
現有起重機船の定格巻上荷重に対する揚程の傾向を図3.4-1に示す。非旋回式は各主巻上荷重に対して揚程のデータは1個であるが、旋回式については巻上荷重400t以下についてはデータ数が多く、揚程の数値も大いに散らばっているので、ここではサンプル値としている。非旋回式は主巻上荷重に対して、揚程は比例的に増大していると考えられるが、旋回式は傾向は見られないと考えられる。
水面下揚程は、サルベージ作業などのごとく作業上特に要求がない場合は、標準として無荷重時水面下-10mの揚程を考慮する。
図3.4-1 揚程と巻上荷重
3.5 起重機の形式 起重機の標準的な形式は次のとおりである。
3.5 起重機の形式
起重機の標準的な形式は次のとおりである。
〔解説〕 (1) 旋回ジブ起伏式(旋回ジブ固定式) 旋回可能の起重機は、ほとんどジブ起伏式で、ジブ固定式のものはごく限られた作業に従事するもので最近は少ない。 ジブ起伏式は作業半径を変化させると荷重は上下運動を伴い、ジブ起伏に要する馬力は大きくなる。 作業半径が変化しても、荷重が水平に移動できれば、ジブ起伏に要する馬力は少なくて高速運転も可能になる。この機能を有する水平引込式起重機に各種の形式がある。
〔解説〕
(1) 旋回ジブ起伏式(旋回ジブ固定式)
旋回可能の起重機は、ほとんどジブ起伏式で、ジブ固定式のものはごく限られた作業に従事するもので最近は少ない。
ジブ起伏式は作業半径を変化させると荷重は上下運動を伴い、ジブ起伏に要する馬力は大きくなる。
作業半径が変化しても、荷重が水平に移動できれば、ジブ起伏に要する馬力は少なくて高速運転も可能になる。この機能を有する水平引込式起重機に各種の形式がある。
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