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スポーツマニュアル9]

ウォーキング

主に必要な体力

●持久力 ●筋力

 

第2章で運動と疾病の関係について詳しく述べているので、ウォーキングの効用については省略します。

距離でなく歩く時間を基本としましょう。そして、慣れてきたら少し歩幅を広くとって歩きましょう。そうすると同じ時間で、歩く距離は確実に伸びるはずです。距離の伸びは、脚の筋力がついたことも原因の一つでしょう。

 

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腕を振って姿勢を良くして歩きましょう。

 

幼児の歩き方を成人と比較すると、左右の足跡の幅が広く、老人もまた広くなるという調査があります。歩幅を広くすることを心がけると、自然に左右の幅は狭くなり、効率良い歩き方になります。

 

ウォーキングは、器具が何もいりません。吸湿性の高い服を身に着ければ良いのですから、授産施設の人達が今日からでもできる運動です。

 

最近はウォーキングをしているご婦人をよく目にします。そのような方たちにボランティアとして協力していただいて、一緒に歩いていただくと良いと思います。そうすれば安全面や、運動効果の面だけでなく、社会性の面でも一層効果的と思います。しかし、そのためには、事前に少し歩く練習をしてください。そして歩行時の色々な癖をチェックし、ボランティアの方に情報として伝えるべき点は伝えたり、障害のある方もウォーキングに対するレディネスを高めておくことが必要だと思います。

 

注意事項としては、安全に配慮すること、高温多湿のときは避けること、水分を充分補給すること、終わった後は汗を拭って新しい服に着替えることなどがあります。

 

 

 

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