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スボーツマニュアル7]

ゴロ卓球

主に必要な体力

●集中力 ●巧緻性 ●反応時間

 

卓球は球が3次元に動くので空間位置知覚の未発達の人には難しく、また、相手のコートにコントロールして打ち返すだけの筋感覚やラケット操作はかなり高度な技術を要します。ですから、コートが狭い分、また、球が小さく軽い分慣れない人には難しいスポーツといえます。そのため、初心者はなかなかラリーが続きません。

 

ゴロ卓球はそれらの問題を解決すべく、3次元に球が弾まないように視覚障害の方々用の鉛入りの球を用います。そして、ネットの下を通すというルールで行います。これですと、初心者の人でも楽しめます。

 

はじめは椅子に座って交互に打たなくてもよいというバドミントンのルールでやりましょう。ラケットの届く範囲をコートと決め(台の端に見える小さな白いテープよりプレイヤー側です)、それよりネット側のサイドに落ちたボールは相手の負けとします。慣れてきたら、立って交互に打たねばならないというルールでやりましょう。慣れてくると打球も速くなり、競技性が高くなります。

 

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スポーツマニュアル8]

アクアビクス

主に必要な体力

●筋力 ●持久力

 

水には次のような特徴があります。水温、水圧、浮力、抵抗です。これらの特徴を利用して水中で酸素を消費しながら行う運動をアクアビクスと言います。簡単に触れると、水は熱を伝える力に優れ(熱伝導率)、空気の20倍も高いのです。ですから水温が低いと体温を奪い、それに抵抗するためにエネルギーを消費します。水中に肩まで浸かると水圧の影響を受け、陸上よりも呼吸に努力を必要とし、呼吸のために必要な呼吸筋が働かなくてはなりません。さらに浮力ですが、アルキメデスの原理により、水中の自分と同じ体積を持ち上げる力が浮力として働きます。ですから、過体重の人や脚のけがなどでリハビリ中のひとには、膝にあまり負担をかけずに、歩くことができます。さらに水中では、水が壁となって動きを阻害します。今まで述べたような特徴を身体刺激として用いて、水中で運動するのがアクアビクスです。

 

 

 

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