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ところで運動にも種類があります。運動は様式、強度、持続時間、頻度、期間などをさまざまに組み合わせることができます。この組み合わせ方で身体に対する効果が違ってくるのです。肥満防止には有酸素性運動がより効果的です。有酸素性運動とは、運動に必要とされる酸素が運動中に十分に取り込まれて消費されるような運動をさします。図7をご覧下さい。

 

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図7 運動の強度と脂質の燃焼(ÅAstrandとRodahl、1982)

呼吸商は呼気中の二酸化炭素排出量を酸素摂取量で割ったものである。呼吸商は、エネルギー源のすべてを糖質でまかなうと1.00になり、すべてを脂質でまかなうと0.703になる。運動強度が最大酸素摂取量の60%程度(ジョギング程度)以下になった時に、最も脂質が燃焼されやすくなる。

 

体内に蓄積した脂肪を効率良く燃焼するためには、最大酸素摂取量(運動中にどれだけ体内で酸素を消費できるかという全身持久力の指標)の60%以下の強度で運動するのが良いと言われています。1回の運動持続時間は少なくとも10分間、1日ではトータル20分間以上は実施したいものです。有酸素性運動にはウオーキング、ジョギング、スイミング、サイクリング、エアロビクスダンス、アクアビクス、体操などさまざまな様式が考えられます。好みや生活パターンに合わせて選べば良いと思います。

 

 

 

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