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BMlは体重を身長の2乗で割って求め、この指数によって肥満の程度を判定しようというものです。日本肥満学会による肥満の判定基準にもBMlが用いられています。BMlの理想値は22です。それは、「BMlが22の場合に生活習慣病にかかる率が最も少ない」という調査結果に基づいています。従来はBMlが26.4以上の場合に肥満と判定されてきましたが、1999年に日本肥満学会が新たな基準を出しました。基準が厳しく(BMIが25以上)なったのです。これは、日本人が欧米人と比較して軽度の肥満の場合でも生活習慣病になりやすいということがわかってきたためです。

図3は標準体重に基づいた肥満度を肥満の判定基準としたものです。

 

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図3 肥満度を指標にした肥満の判定基準

 

標準体重の算出には各人の身長の2乗に22という係数をかけます。この22という数字は言うまでもなくBMlの理想値です。標準体重を20%以上超えると肥満と判定されます。ただし、20%という数字をBMlに当てはめるとちょうど26.4(かつての肥満基準)になり、現在の肥満基準であるBM125では肥満度13.6%と計算されますので、この点には注意して下さい。

 

 

 

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