日本財団 図書館


4. 社会性の発達

ひきこもりという言葉を最近耳にしますが、知的障害のある人たちの中には、意図して変化のある生活設計をしないと、仕事以外に外出する機会も無く、結果として単調な生活のサイクルにならざるをえない人たちもいます。前述したように、スポーツの場は新しい交友関係や新しい環境を提供します。その新しい社会から、社会的なマナーやルールなど様々なことを学ぶことができます。そのような意昧で、スポーツは知的障害のある人にとって社会性と身体発達の入り口と評する人もいます。

スポーツは、今まで述べたような喜びや意義のある活動であることが理解していただけたと思います。できる限り疎外要因を排除し、スポーツの機会を保証することが必要ではないでしょうか。

 

[参考文献]

1) 厚生省監修:平成12年厚生白書、ぎょうせい、平成12年。

2) 有馬正高(主任研究者):知的障害を持つ人達の健康障書の実態と対策に関する研究厚生科学研究費補助金(障害保健福祉総合研究事業)平成11年度報告書、平成12年。

3) 有馬正高(主任研究者):知的障害を持つ人達の健康障害の実態と対策に関する研究厚生科学研究費補助金(障害保健福祉総合研究事業)平成10年度報告書、平成11年。

4) 日本知的障害福祉連盟:発達障害白書.日本文化科学社、平成12年。

5) 財団法人日本障害者スポーツ協会:J.S.A.D.平成12年。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION