「乱さない」 集落内、道路、海岸などの美観を、広告、看板、その他のもので汚さない。島の風紀を乱さない。
「壊さない」 由緒ある家や集落景観、美しい自然を壊さない。また壊させない。
「生かす」 伝統的祭事行事を、島民の精神的支柱として民俗芸能、地場産業を生かし、島の振興を図る。
2. 美しい島を守る。
竹富島が美しいといわれるのは、古い沖縄の集落景観を最もよく残し、美しい海に囲まれているからである。これを保つために次のことを守り、守らせる。
1. 建物の新・改・増築、修繕は、伝統的な様式を踏襲し、屋根は赤瓦を使用する。
2. 屋根囲いは、サンゴ石灰岩による従来の野面積みとする。
3. 道路、各家庭には、年2回海砂を散布する。
4. 看板、広告、ポスター等は、所定の場所に掲示する。
5. ゴミ処理は区分けして利用と回収を図る。金属粗大ゴミは業者回収を行なう。
6. 家庭下水は、処理して排水する。
7. 樹木は、伐採せず植栽に努める。
8. 交通安全、道路維持のために、車両制限を設ける。
9. 海岸、道路などにゴミ、空缶、吸殻などを捨てさせない。
10. 空き家、空き屋敷の所有者は、地元で管理人を指定し、清掃及び活用を図る。
11. 観光参加者のキャンプ、野宿は禁止する。
12. 草花、蝶、魚貝、その他の生物をむやみに採取することを禁止する。
3. 秩序ある島を守る。
竹富島が、本土や本島にない魅力があるのは、その静けさ、秩序のとれた落ち着き、善良な風俗が保たれているためである。これを保つために次のことを守り、守らせる。
1. 島内の静けさを保つために、物売り、宣伝、車両等の騒音を禁止する。
2. 集落内で、水着、裸身は禁止する。
3. 標識、案内板等は必要に応じて設ける。
4. 集落内において車輛は、常に安全を確認しながら徐行する。
5. 島内の清掃に努め、関係機関による保健衛生、防火訓練を受ける。
6. 水、電気等資源の消費は最小限に留める。
7. 映画、テレビ、その他マスコミの取材は調整委員会へ届け出る。
8. 自主的な防犯体制を確立する。
4. 観光関連業者の心得
竹富島のすぐれた美しさ、人情の豊かさをよりよく印象づけるのに旅館、民宿、飲食店等、また施設、土産品店、運送業など観光関連業従事者の規律ある接遇は大きな影響がある。観光業もまた島の振興に大きく奇与するので、従事者は次のことを心得る。
1. 島の歴史、文化を理解し、接遇することで、来島者の印象を高める。