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≪アメリカの環境教育≫

自然学校システムは100年近い歴史があるが、1890年「フロンティアの消滅」宣言によりアメリカ人と自然についての論議、考察が盛んになる。1916年国立公園局ができ、初代長官マーサーが「国民へのサービス」をモットーに、ビジターセンター設立やインタープリター養成に力を入れる。

20世紀に入ると山岳会、釣り、ハンティングなどの団体が設立された。

現在の状況は、アウトドア系の各種専門学校(カヌースクール、乗馬学校)、自然保護団体系の自然学校(生態学)、公立の自然学校などが6,000〜1万校あり、ほとんどが独立自営で、採算がとれている。1998年夏の子供向けキャンプだけでも800万人が参加、約110億ドルのマーケットとなり、成人も含めると年間数千万人が自然学校に参加している。

大学や大学院には専門養成コースもある。

―大人とこども達のためのエコロジー・キャンプ&ワークショップ―

実施団体はナショナルオーディポン協会で、1936年に自然教育を目的にメイン州で始めた。

プログラムには、フィールドエコロジー(海岸における野外学習、12日間×4回 450ドル)、フィールドオーニソロジィー・ワークショップ(海岸地帯の鳥類の生態観察、6日間×2回 450ドル)、教育者のためのフィールドエコロジー入門(野外学習、7日間×5回 395ドル)、ファミリーセッション (野外体験学習、7日間×1回、10才以上395ドル)、写真撮影教室(有名写真家を講師として講座、7日間×1回 500ドル)がある。

 

 

 

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