【参考】
第1章 各種ガイド・インストラクターの概要とカテゴリーの分類
第1項 関係各種インストラクターについて
・関係各種ガイド、インストラクターに関する資格、登録、講習の種類は相当数あるが、国家資格は国際観光振興会が実施している通訳案内業(ガイド)のみである。
・関係各種ガイド、インストラクターの登録・講習を分類すると、6つに分類されている。
現在わが国で行われている観光ガイド、インストラクターに関する資格、登録、講習の種類は相当数あるが、国家資格は国際観光振興会が実施している通訳案内業(ガイド)のみである。その他にも観光部門における指導員やインスラクターの養成が行われており、その主たる目的は、観光的な資源が少ないところでも観光参加者を誘致しやすくするためのものである。
観光におけるガイド、インストラクターの登録・講習を分類すると、観光接遇型、観光ガイド型、自然学習・体験型、レクリエーション型、農業学習・体験型、そして観光一般の6つに分類されているが、その他に制度として、環境型に環境保全アドバイザー、環境教育トレーナーがあり、生涯学習型に生涯学習指導者、生涯学習推進講師、余暇型に余暇プランナーなどがある。
なお登録は、主催者が所要の技能や知識を有すると認めた人、または主催者が行う講習会などを受講した人を名簿登録しておき、その登録者をユーザーに紹介したり、有資格者の活用を社会一般にPRしたりすることにある。
以下関連すると思われる各種指導員(インストラクター)や養成講座を記すこととする。
≪観光一般≫
(1) 観光による地域づくりセミナー(講習) (社)日本観光協会
自治体の観光担当職員や観光協会職員を対象に、観光に関する基礎調査から観光事業や観光地づくりのノウハウを学ぶ。基礎、ケーススタディ、実践の3種類のセミナーがあり、観光地づくりや観光地運営に関する知識やノウハウを習得する。
全国的なものと、地域ごとに開催するものがある。
(2) サービス接遇実務検定(2級) ビジネス実務技能検定協会
サービスマンとしての最低限の素養を身に付ける必要があるが、社会常識や対人技能など初歩的な素養を学ぶ検定試験。
(3) 観光ガイド型
一般的な観光案内の技能を得るための全国的な資格、登録、講習制度はないが、都道府県、市町村レベルでは講習会を実施して登録活用しているケースは非常に多い。ボランティアガイドは、都道府県の観光主管課、観光協会などが地域住民に呼びかけて講習、教育するケースと、住民の自発的活動によるケースと、すでに他の活動を行っていた組織が活動範囲の拡大をするためのケースとの3つに分けられるが、いずれも行政主導で行われている。