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・翌年は内容が変わらないのに、安い5人(10%)、まあまあ43人(86%)、高い2人(4%)という結果が出ている。前年度39%であった高いという回答が4%となったのは、食事と接待などをグレードアップしたためである。この年の回答のなかには、サービスを考えると1万円の価値がある。安いという意見が多数あった。

・また高いと感じている人も、当初は食事の量で圧倒されて安いと感じても、料理の質や養殖ものということになると、まあまあに訂正された。またアンケートのなかで養殖ものというと、大概の人が低く見るようであり、一方鯛イコール高級魚といったイメージが大変強くインプットされている。価値感は独自の判断基準を持つことよりも、イメージから入ってくることが多い。例えば普通貝類の場合には、養殖ものが当たり前で、天然ものとの比較は全くといっていいほどない。単に養殖もののイメージを嫌っているのである。そこで養殖魚のイメージアップの必要性を痛感した。

 

しかしこども達のなかには、養殖ものを喜んで食べる子もいることから、一律に考えることもないのかもしれない。いずれにせよ事業には、当初植え付けられたイメージが先行し、その払拭には多大な苦労を要することから、常にイメージアップを考えながら実施することが大切だと考えている。

 

(問7) その他の意見、感想は

・取れた魚を食べ放題などキャッチフレーズからは、食卓がやや貧弱であった。

・その日に取れた魚を無料で持ち帰れるようにして欲しい。

・富山県の定置網は観光のみで1,000円。そのため単純に言えば、当地の場合は5,000円が料理分である。料理が5,000円では高い。高級魚を出して欲しい。

・面白かったが、魚にも触れたかった。酒も飲みたかった。今度はカラオケ持参で楽しくやりたい。

・陸で食べるよりも、船上で食べたかった。

・料金の受け取りが漁協なのか、個人なのか分からなかった。どちらでもいいので、もっとはっきりしてもらいたかった。

・観光案内を詳しく。食事をする場所をきれいに整備して欲しい。

・魚を買って帰ろうと思うが、売り切れていた。直売場が欲しい。

・潮風に当った後は、風呂に入りたい。旅館と協力してもらえないか。

・子供は半分も食べられないのに、半額は高い。

・新聞などで、その月に取れる魚類のPRをしてもらいたい。

・日曜日や祭日だと定員オーバーで断られた。

 

いずれにせよ参加者からの要求は多様である。しかし全員が、漁業者との対話や魚に触れることを楽しみに参加しており、参加者が漁業者と一緒にやる、教えてもらうといった体験が、参加者の満足度を増すことになる。これより料金が高い、安いという感覚にも直接的に反映することが分かる。そのためコミュニケーションの大切さが、重要な要素となっている。

同時に如何に事前、事後の説明が必要かということを痛感した。

 

 

 

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