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(問4) 食事の内容について

良かったが8人(28%)、まあまあが12人(43%)、悪かった(少なかった)が7人(25%)となった。その意見には、以下のようなものがあった。

・量は十分だが、タイ、フグなどの高級魚を食べたいという意見が多かった。消費者、参加者にとってこうした高級魚としての潜在的イメージには根強いものがあり、高級魚イコールタイ、ヒラメ、マグロということになる。そのため、逆にここでは地元産の雑魚を食べてもらうことが大切であり、有意義であった。

・船での食事は、船酔いの酷い人が2人いたのでやめたほうがよかった。また船の上が長時間になれば、船酔いの原因にもなる。

・申し分なしという意見も多かった。いわゆる海賊料理のため、それを期待した人には満足され、料理屋のそれを期待した人には、期待はずれとなり、評価は分かれた。

・料金は少し高くても良いので、刺身類をもっと多く。

・もう少し質の良い料理を研究して欲しい。

・貝や蛸、エビなど種類を豊富にして欲しい。

 

こうした意見に応えるため、翌年には食事の充実を図った結果、良かったが38人(76%)、まあまあ12人(24%)、悪かった0という結果になり、参加者が増えたため、薄利多売ということが可能になった。またマスコミなどでも海賊料理をキャッチフレーズにしてもらったため、料理内容に対する誤解は減り、満足したという意見が増えた。また揚げ物や野菜類を増やすこととした。

 

(問5) 接待について

・一人船酔いの人が出ると、みんながそちらに気をとられ、早く帰港ということになる。

・船頭さんの服装が、もう少しそれらしくならないか。

・漁師さんのサービスは観光化されておらず、大変率直に喜べて良かった。

毎年の恒例となり、長年継続されていく間には、単に手づくりの素人っぽさというだけでは大目に見られることもなくなり、それまでは良い点として映っていたものが、突然欠点として、あるいは不手際として目に付き始めることになる場合がある。

また対応する側も、慣れが悪く作用して、緊張感のない対応になりがちになる。そのため常に初心に戻りながら、一つ一つ対処していく姿勢を持たなければならない。また評判になるとともに、参加者の層も家族ばかりでなく、会社関係、接待関係となると、サービスへの要望も異なってくることなど、難しさも出てくる。

なお案内書には、フグやオコゼなど毒を持つ魚に気をつけようという注意書きが書かれている。

 

(問6) 参加費について

・安い2人(7%)、普通13人(47%)、高い11人(39%)、無回答2人(7%)、そのうちの意見に「見るのと、食べるのと、どちらに比重をおいたのかわからないが、食べた内容からは高過ぎる」という声がある。高いという人の理由は、地元の魚はびっくりするほど安く、料理代だけしかかからないという思い込みが原因となっている。因みに高いと答えた人の意見に、適当な料金はという質問には、5,000円-7人、4,000円-3人、3,000円-1人であった。

 

 

 

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