・海を怖がっていた娘と息子が、帰る頃には海が大好きになっていた。慣れると魚も手にとれるようになり、名前まで教えてもらうことができた。最高の一日だった。関係者にありがとうを。
・船に乗ったことがなかったから面白かった。
・浅い海の所にもたくさんの魚がいたのを見て、びっくりした。もう少し滞在時間が長ければよかった。
・生態系などをきちんと教えられるインストラクターが欲しい。
・この企画が続くことを楽しみにしている。
・底曳き網の量がもう少し取れたらよかったが、時期的に悪かったのではないか。
・島は不便、遠いというマイナスイメージがあった。しかし海や景色がきれいで、魚もおいしく、よい島だった。
・楽しかった。また参加したいという意見が8割以上であったが、船酔いに関するものが3件ほどあった。
以上のように概ね8〜9割が面白かった、楽しかったというもので、海が直ぐ傍にある所に住む人たちが、このような回答を寄せたことは、海辺に住む地元の子供達でさえ、海や漁に親しむ機会が少なくなったことをも示している。昔は、海辺の子は海で遊び、山の子は山で遊ぶのが当たり前であったが、いまはいずれの地域においても少子化で遊び友達も少なくなり、こども達にとって、海は遠い存在となっているようである。
また受け手となる地元側からの意見には、以下のようなことが論議されている。
・現在は何らかの形で補助事業としているので、低価格が可能だが、今後より定着化させていくためには、各組織で独立採算をする必要がある。そのための人材教育や体制整備が必要とされる。
・スポーツ指導や監視体制には、島民がボランティアとしてフル稼働している。しかし年配者が主体であるため不安もある。青年層(中堅)の島民が手伝えるようなしっかりした体制整備が必要である。
・メニューの追加が求められているが、モデルプランなどの作成や企画から事業化までできる人材育成が必要不可欠である。
・島の素朴さの維持と観光化のせめぎあいとなるが、その折り合いを何処でつけるか、またつけることは可能か。自然の中で生きるありのままの生活を共有することが大切で、お客さんというよりも、叱る時は叱るという態度でないと継続が難しい。
・島の未来に危機感を感じていない人もいる。島ならではの人間関係の難しさもある。
・不登校児の受け入れや別荘地として空家を活用できないか。例えばシーサイド留学や空家バンクができないか。
・伝統行事や郷土文化による漁村の文化による産業おこし、島おこしが出来ないか。
・島の良さも誇りも感じているが、島に住んでいるという自信がない。そのためにはどうしたらよいか。
・本土側に駐車場が整備されていないため、大型バスや乗用車が自由に停車できない。そのため島に来る人数が限定されている。駐車場の拡充を望む。
・現在はみやげ品を軽トラックの荷台で売っているが、特産品売り場の常設ができないか。
・レンタサイクルの導入など滞在者として受け入れる体制づくりができないか。
・地元のこども達の意識も変えることも大切だが、組合員の甘えの部分の意識改革が必要とされている。
・環境問題、教育問題として海の教育力を生かす道を探りたい。