V 実施中における具体的な安全注意
1] こども達や参加者より一歩下がって冷静に対処する。
2] 途中でプログラムなどを変更した場合は、総合的なチェックをしてから決断し、全リーダー、関係者に確認し、周知徹底する。
3] 人や安全器具、施設用具などが計画通りに配置されているか点検する。
4] 常にこども達や参加者のとっさの行動を想定し、対処できるように心がける。
5] 船酔いに対する対応は、方針・手順を明確にして、スタッフ全員に周知徹底させる。(救急用ボート、トランシーバー、携帯電話などを用意する)
VI 実施後の具体的な安全注意
安全認識について地元と参加者間に相当のズレがあることが見られる。例えば、地元は「少しぐらい…」と自分たちが育った経験で判断するが、参加者側は経験がないから、危ない事は避けようとする。ライフジャケットの着用がそうである。適当なジャケットがないことが直接の原因であるが、船上作業を行うとき必ずといってよいほど、この問題が発生するであろうが、本事業においては安全性を優先する。
1] 万一事故が起きた時には、誠意を持って対処する。
2] 〃 状況把握を一本化しておく。
3] 〃 関係者への連絡や報告を正直に行い、ためらってはならない。
4] 子供の訴えには、真剣に耳と目を傾け、何を訴えているのかを周囲の状況判断とともに掌握する。
5] 常に保護者との連絡を密にする。
6] プログラム終了時には、人数を点検、器具などを確認した後に解散する。
7] とるべき責任ととる必要のない責任を区別し、かつ明確化する。
VII 損害賠償責任保険など関係保険への加入
関係者は本活動にあたり、必ず損害賠償責任保険、行事保険など関係保険に加入することを義務化する。
そのためには保険業務や弁護士などの専門家との連携を図ることにより、役割分担を図る。
VIII 自立心の養成
本活動を行なうことによりこども達の自立心を養成していくことが出来る。そこで学生など若い人たちが対象となる場合は、旅館などでは上げ膳、据え膳になるので、茶碗洗いや掃除などこども達の役割をつくることも大切となる。こうしたことが独立心や自主性を育てることになり、ひいては成人した時に、海のルールや環境保全を遵守できる人を育てることになる。
IX 小学生向け、中学生向けではプログラムの組み立てが重要
小学生向け、中学生向けではプログラムの組み立てが重要で、あまり難しいことを計画、実施しても、待ち時間が長いと飽きてしまい、興味を無くしてしまうことがある。