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≪参加者向けのガイドライン≫

ゴミや騒音問題など地域における行動全般に関して作っていく場合と、活動内容などをテーマ別、年齢別、グループ別などに分けて作っていく場合がある。

楽しくて面白い体験や新たなふれあいを実現するために、関係者の協力要請や積極的な行動について具体的な行動規範を表示することが大切である。そのためには、注意事項や禁止事項ばかりでなく、積極的な協力要請事項(やって欲しいこと)を明らかに記載することが大切である。

 

第3項 ガイドライン策定のプロセス

 

ガイドラインは作るだけで終わるのではなく、それを運用し、育てていくことが大切である。そのためには地元関係者や専門家との間で、以下のような手段で考えたり、協議したりして作成する。

1] 課題の抽出 〔地元で協議する〕

各種の調査や評価を踏まえながら、実際に参加者を受け入れることによって、どのような問題が浮かび上がるかを予測し、課題を抽出する。

2] 参加者に対して、望ましい誘導方針や手法の開発を行う 〔地元で協議する〕。

3] 現状調査、需要予測 〔専門家とも協議〕

資源の活用状況や法的規制の状況などについて、現状を基礎にして将来の利用状況などの需要予測や課題の抽出などを行う。

4] ガイドの内容や受け入れ施設等々を検討する 〔専門家とも協議〕。

5] 参加協力を得ながら解決すべき課題と、規制などの手法により解決すべき内容を整理する。ガイドラインの内容を確定する 〔関係者の合意を得る〕

6] 原案の作成や策定 〔地元で協議する〕

ガイドラインは随時見直し、更新、追加等を行うことが大切である。また制度化が馴染むものは、自治体で条例化などをする必要が発生してくるかも知れないので、当初から行政の協力も必要になる。

7] 公表・普及 〔専門家とも協議する〕

パンフレット作成や地域外で説明会などをして事業の普及を図ることが必要になる。

 

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