2] 地域住民および参加者などにも本活動の趣旨を理解させ、その伝えるべき自然、文化は日常生活に密着したものとし、環境保全や地域社会に対する認識を深めてもらうための活動を組み込む。
3] 新しい社会ニーズ、消費者ニーズに応えたライフスタイル産業とすること。そのためには、個性的でユニークなプログラムを組むことが大切となる。
4] 地域の資源・資産が住民とどう係わり、生活とどのような意味を持っているのかをよく理解させること。そして地元の人達が、自然と付き合ってきた当たり前のやり方を追体験、遊ばせ、学ばせる活動とすること。無理がなく、気取らない活動とする。
これが活動に深みや個性を持たせるものとなり、それ自体が大きな魅力商品となる。
5] 大勢の参加者を相手にしなくてもすみ、精神的に楽で納得のできる質の高いサービスができる。
6] 地元関係者にはもちろん、参加者などにも価値観の共有化が必要である。そのためには十分な事前打ち合わせや説明が必要である。
7] 法制度的には別として、海は漁業者が管理しているといってもいいのかもしれない。定住者であることの重みを、海洋レクリエーションを行っている人たちを始め、広く国民にアピールし、認識させていくことが必要である。
8] 水産関係者自身が社会的地位の向上を果たすための努力が必要である。
II 海・漁業体験教室がリピーターを得るために
・教育を受けた指導員やコーディネーターが必要。
・各人の役割や分担を明確にしたチームプレイが必要。
・リーダーのもとで半永久的な学習が必要。
・リピーターを大切にするためには、都会と地方のネットワークが必要。
・外部から訪れる人たちをもてなす心(ホスピタリティ)と地域経営能力の醸成が必要。
・自立運営の覚悟をもつことが大事であり、その精神こそが成功理に導く鍵である。
経済が低迷している時、いかに参加者意欲を喚起し、実施計画を練り、効率よく実施していくかは最も重要な点である。一方、通常は業者と組み一般募集をするが、海・漁業体験教室には潜在的需要はあるものの、手間暇がかかるうえに、安全性や面白いメニューを考えると少人数の方が実施しやすい。そこで職場慰安旅行や修学旅行、趣味・同好会の旅行、自治体主催の学習会など色々な型に分けて、的を絞ったプログラムを組み立てる。
そしてオリジナルな企画を立て、事業化するまでは、役場を始め多くの関係機関の協力、支援を受けざるを得ないが、最終的には自立運営の覚悟をもつことが大事であり、その精神こそが成功理に導く鍵になろう。
1] バランスのとれた収支(環境、経済)とは、自然と文化と社会が調和をなすこと。
2] リーダーのもとで常に勉強が必要。
3] 各人の役割や分担を明確にしたチームプレイが必要。