問8 受け入れのための整備や情報に、どのようなものがあるか。
漁協は、漁業者の意見集約ができないが21%、制度的な支援、補助が19%、先進地情報が知りたい16%、人材不足が15%、その他にはプログラム作成や価格設定が9%、集客方法が9%、安全性や保険制度に関する情報が8%となっていた。
意見としては、漁協職員が減ったため人手不足をカバーして実施する方法や総合的なマニュアル、或いは採算性など具体的かつ実際的な意見が述べられていた。
市町村は、集客方法に関することが24%、制度的な支援、補助が23%、漁業者の意見集約ができない16%、人材不足が14%、プログラム作成や価格設定が12%、安全性や保険制度に関する情報が11%となっていた。
意見としては、スタッフやインストラクター養成が強く望まれていた。また漁業関係者への説得手法が欲しいというものもあった。いずれにせよこうした事業に対しては、未だ手がつけられていないため、そのための手法やノウハウが求められていた。
問9 事業説明や人材育成の機会に参加するか。
漁協側はわからないとするものが57%、積極的に参加したいが28%、興味がないが14%であった。
市町村は、わからないが56%、積極的に参加したいが37%、興味がないはたった7%であった。
未だこうした事業への啓発普及が進んでおらず、体制整備もできていない。そこでノウハウや他の実施状況もわからず暗中模索の状態といえる。そうしたなかで積極的に参加したいという意見が28〜37%と3割前後あることは関係者の関心の高さが伺われた。
問10 ブルーツーリズムのテーマは何か。
漁協からは、アザラシやハヤブサなど自然保護に関したウォッチング、バードウォッチングなどもあげられている。
市町村では、磯遊びや祭りやイベントなどのほか、様々なプログラムが寄せられた。
いずれにしても本格的に実施するということになれば、そのプログラムは多様で、実践していくなかで色々なことが考えられるようで、プログラムで困ることはなさそうであった。
問11 ブルーツーリズムの滞在期間は何日が適当か。(市町村のみ)
1泊2日が53%、2泊3日が41%、3日以上が6%であった。漁村の場合、特に離島の場合には交通アクセスが問題となっており、往復の時間だけでも数時間、時には丸1日かかってしまうことも少なくない。こうした交通アクセスを打開するためには、団体として臨時列車や臨時船便、バスを仕立てることも考えていきたい。
なおこの質問では家族旅行や個人旅行が前提となっているが、今後は、休日も連休が増え長期間となり、学生には体験学習が奨励されていくことから、日程は長期間になるものと思われる。さらに修学旅行などの参加も考えられることである。