11 係船索を安全に繰り出すには…1
綱取りボートに係船索を渡し、また、引き出しているときなどに、自重による急激な走出、プロペラやサイド・スラスターへの巻込みなどを防止するため、手足や係船索の走出速度の調整や絡み・噛み込みの手直しを行っているときの災害が少なくありません。
手足を使わず、また、係船索がとどく危険範囲に入らずに、係船索を扱うにはどうすればよいか……内航の関係船社で検討・策定された次のような方法があります。
1. 綱取りボートヘ係船索を渡す場所と監視する場所の指定係船索の危険範囲の外側で、手渡しやすく安全な所とする。
2. 係船索の「からみ」や「ねじれ」防止
引き出し中の係船索をコントロールすることは、フェア・リーダーやスタンド・ローラーの機能の一つであり、ローラー等を2か所以上経由すると、さらに有効である。