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1-2 災害の半数は、出入港と荷役の作業中に発生

 

内航船の災害は、4件のうち1件が出入港または荷役関係の作業中に発生しています。言い換えると、この2つの作業中の災害が全災害の半数を占めているのです。

 

なぜ出入港作業と荷役作業に災害が多発するのでしょうか。その理由を考えてみましょう。

◇出入港の基本作業である係船索や係船機の取り扱いには、常に「はさまれ」「転倒」などの危険がある。

◇荷役作業は、デッキや倉内での作業であり、また、クレーン操作やハッチの開閉などで、「転倒」や「転落」「はさまれ」が発生しやすい。

◇内航船の航海数は、年間に50回から100回になるため、出入港作業と荷役作業も当然、多くなる。

 

作業別の災害発生状況(平成10年度)

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(注)機関・船体の整備・修理や船倉の掃除等の作業

 

一口メモ

499型貨物船の航海数:50〜85回/年

199型貨物船の航海数:70〜100回/年

 

 

 

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