1-2 災害の半数は、出入港と荷役の作業中に発生
内航船の災害は、4件のうち1件が出入港または荷役関係の作業中に発生しています。言い換えると、この2つの作業中の災害が全災害の半数を占めているのです。
なぜ出入港作業と荷役作業に災害が多発するのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
◇出入港の基本作業である係船索や係船機の取り扱いには、常に「はさまれ」「転倒」などの危険がある。
◇荷役作業は、デッキや倉内での作業であり、また、クレーン操作やハッチの開閉などで、「転倒」や「転落」「はさまれ」が発生しやすい。
◇内航船の航海数は、年間に50回から100回になるため、出入港作業と荷役作業も当然、多くなる。