[I] 内航船の出入港作業と荷役作業中の災害
1 内航船の災害
1-1 乗組員1,000人あたり13人が被災
船員の死傷災害(以下、災害と言います)は、右肩下がりで減少しており、最近10年間でも汽船全体では、災害の発生率が37%低くなりました。
しかし、汽船全体の8割を占めている内航船の災害は、陸上は勿論、他の船種にくらべても多発しており、最近では年間、1,000人あたり13人の乗組員が休業3日以上の怪我をしています。
内航船の災害防止を目指して、『作業の標準化』(作業マニュアルの作成)を、職場の中で推進し、定着させていこう、これがこの小冊子の目的なのです。