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(2) 遠州灘方面を結ぶ経路(伊勢湾に入出湾しない)

1] 1,000GT未満の経路

大王埼至近から自主分離通航帯までの広い範囲にわたって利用する傾向がみられ、自主分離通航帯のほとんどの水域において通航路を航行する南北航船と見合い関係となるおそれがある。また、500GT未満の船舶においては布施田水道の航行も見られる。

2] 北航船1,000〜30,000GT未満、南航船1,000〜6,000GT未満

1,000GT未満の船舶に比較して自主分離通航帯と重なり合う領域は減少するものの、その経路は自主分離通航帯南側出入口付近から北航レーンの約半分までを占める。

3] 南航船6,000〜30,000GT未満

比較的南航レーンの利用を意識した航行がみられるが、北航レーンを横切って南航レーンに入るため北航船と見合い関係を生ずるおそれがある。また、この船型では自主分離通航帯よりも沖側(東側)の水域を利用する経路も見られる。

4] 南北航船30,000GT以上

30,000GT以上の船舶で大王埼沖12マイルを通航して遠州灘へ向かう船舶は観測されなかったことから、このような大型の船舶においてはさらに沖側の水域を利用して航行しているものと推察される。

 

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図5.43 大王埼沖水域と遠州灘方面を結ぶ経路(伊勢湾に入らず東西に航行する経路)

 

 

 

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