(3) 200〜500GT未満の船舶
図5.27および図5.28に200〜500GT未満の航跡を方向別に示す。このクラスの船舶は100〜200GT未満の航跡状況とよく似ており、そして、その傾向はより顕著に現れる結果となった。すなわち、自主分離通航帯と大王埼間の水域を利用して伊勢湾方面に向かう船舶経路と伊勢湾に入らず遠州灘を航行する船舶経路に大別される。とくに自主分離通航帯を斜航する遠州灘への経路はその幅が広いため、自主分離通航帯のほとんどの場所で通航路航行する船舶と見合い関係を生ずるおそれがある。
また、このクラスの船舶においても布施田水道を利用する船舶が見られ、このような経路は自主分離通航帯と大王埼間の水域において比較的陸寄りを利用する。