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2.2 海域別の海難発生状況

 

2.2.1 剱埼、洲埼、風早埼、神子元島沖海域

剱埼、洲埼、風早埼、神子元島沖海域において過去3年間に発生した海難を種類別に表2.1に示し、また、発生した海難を原因別にその割合を表2.2に示す。なお、これ以降は便宜上、“貨物船、タンカー、旅客船”は「一般船」、“プレジャーボート、漁船、その他”は「その他の船舶」とする。

○ 表2.1より過去3年間で発生した海難のうち機関故障による海難が最も多く全体の約2割(22.2%)を占める。次いで乗揚(17%)、衝突(16.3%)が多いが、これらの海難の多くはプレジャーボートや漁船などで「一般船」の割合は比較的低い。

○ 「一般船」においても機関故障による海難が最も多い(5.2%)。

○ 表2.2より機関故障の要因の多くは“機関取扱不良”によるもので(76.5%)、その他に機関の老朽化もその一因となっている(17.6%)。

○ また、乗揚の要因は“見張り不十分”が最も高いが(23.1%)、その他にも“船位不確認”、“水路調査不十分”、“居眠り運転”がその一因に挙げられる。

○ 衝突の要因は“見張り不十分”で約5割(56%)を占める。

 

表2.1 海難種類別の発生隻数(剱埼沖、洲埼沖、風早埼沖、神子元島沖)

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