日本財団 図書館


授業終了後、児童達にアンケート用紙を配布し、評価、感想を書いてもらいました。その結果、全員が「よくわかった」、「だいたいわかった」との評価だったので、ホッとしました。また、感想も、「グラフ、表、絵で表していたので分かりやすかった」、「行政相談、行政監察の大切なことがよく分かった」、「大人になって困ったことがあったら相談してみたい」、「このような授業の機会がもっと欲しい」等好意的でした。

 

050-1.gif

授業風景(筆者)

 

050-2.gif

授業風景(長安行政相談委員)

 

四 今後の課題

―児童向け教材の組織的な整備を―

芳泉小学校を皮切りにその後岡山市内の二小学校(城東台小学校、南方小学校)、県北の新見市内の小学校(思誠小学校、小田行政相談委員)の六年生を対象に「出前教室」を行いましたが、いずれも好評でした。(私の授業の仕方も多少上手になってきたのではないかとひそかに自負しているところです。)

三月末までにあと数校の小学校で「出前教室」を予定していますが、将来的には中学校、高校、大学も視野に入れているところです。

「出前教室」は前例がないため、手さぐりの状態から始めましたが、これまでの四小学校での体験から次のようなことが今後の課題と考えられます。

1] 小学校六年生という知識・社会経験が少ない者を相手とするため、視覚に訴える教材を整備することが大切だと思われます。特に本省行政評価局で、児童向けに分かりやすく編集した「行政相談、行政評価・監視」のビデオを作成するなど時代に即したビジュアルな形の教材の整備が望まれます。

2] 継続することが大切ですので、年度当初に学校側と調整し、計画的に実施することが必要と思われます。

3] 授業は職員が順次交代でやることが望ましいと考えます。(現在は私一人でやっていますが、諺にもあるように「教えることは学ぶこと」であり、私自身大変勉強になりました。)

4] 地元の行政相談委員に話してもらうことにより、その存在と活動を児童はもとより、児童を通じて父兄に知ってもらうことも大切です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION