はじめに
二〇世紀から二一世紀へ!限りある人生のなか、この大きな世紀の変わり目に、私ども兵庫女性懇話会は、昨秋一一月一六日から一七日にかけて、神戸市中央区の「六甲荘」にて設立一〇周年記念交流会を開催いたしました。
振り返ってみますと、二〇世紀の百年間にはあらゆる面において想像もつかない程の進歩・発展がありました。忌まわしい戦争の時代を経て、科学分野における飛躍的な発達、女性にとっては参政権が付与されるなどその地位の向上が図られました。
行政相談委員制度をとってみても、今年で創設四〇周年を迎え、行政相談委員全体に占める女性委員の数も大幅に増えております。
制度創設初期は、女性委員の数も少なく、多くの男性委員の中で、一抹の不安を感じながら相談活動を行なっておりました。そんななか、自然に、女性だけで相談活動について話し合える機会を持ちたいとの意向が、女性委員の間から強くなってまいりました。
女性懇話会発足へ
既に女性懇話会組織が設置されていた長崎や四国の交流会に参加させていただき、女性委員の積極的な活動の様子にふれ、大変感動を覚えるとともに、女性懇話会を設立したいとの気持が一層高まってまいりました。そこで女性委員の中から数名の世話人を選び、女性委員全員にその設立を呼びかけたところ、賛成多数でその準備にとりかかることとなりました。最初に地相協の同意を得、当時の行政監察事務所の協力のもと、平成二年一一月に女性委員三三名によって兵庫女性懇話会が誕生する運びとなりました。早速、規約を策定し、活動方針を定めました。
懇話会の活動
委員相互の交流、研修の実施などを目的に
1] 年一回の総会の開催及び機関誌の発行
2] 施設見学等による研修の実施
3] 時事問題等についての講演会の開催
などを行なっております。
主な活動として、特に、毎年、県内各地を訪れて実施している研修会では、その地区の担当の委員が中心となって、研修の日時、場所、内容の案を作成し、委員総会にかけて決定しています。また、研修記録の作成も分担を決めて行なっています。行政相談委員がその地を訪れることによって、少しでも行政相談のPRが出来れはと願いながら進めております。女性懇話会設立後の一〇年の間には、広い県内各地の古きを訪ね、また、最新の施設も見学し、勉強いたしました。設立一〇周年の記念交流会には、近畿管区局長を始め、東京、山形、近畿各府県の御来賓をお迎えし、五六人の出席のもと、有意義な会を催すことが出来ました。兵庫女性懇話会も設立一〇周年の節目を越え、いよいよ二一世紀に向けての新たな出発です。