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男性委員には負けへんわ

司会 男性委員には刺激的になりますが、「男性委員には負けへんわ。」(笑い)ということで、まず、女性委員でなければという相談があると思うんですが。

兵庫(田良原) 女性の目線で見ないと分からない問題も多いですよね。例えば、女性トイレのドアーの内側にある荷物やコトをかけるフックの位置が高いんですね。若い人はいいんですが、高齢者なんかは、身長が低くなる方が多いので高過ぎて掛けられないですね。これは女性しか気づかないことですよ。

奈良(増田) 障害者や高齢者にやさしい街づくりということで進んでいる道路の段差の解消でも、男性に比べ体力的に劣っている女性の視点で見て進める必要があると思うんです。

総務部長 年金支払日が金融機関の休日に当たる場合の支払日の繰上げに関する「四条意見」を出されたのも女性委員ですね。これなども、女性委員の目線で見られたからこそ出てきたものでしょうね。

司会 女性委員のパワーを示す委員活動はどうですか。

京都(西田) ベテランの男性委員さんが勇退され女性委員がリーダーシップを取るようになって、行政相談週間に初めて合同行政相談所を開設し、委員活動が活発になった事例がありますね。

総務部長 女性委員も、場が与えられたら「やりまっせ。」ということですね。

(出席者一同爆笑)

 

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滋賀(後藤) 委員が女性委員一人だけしか配置されていない町で、女性委員が町に働きかけて行政相談週間の時に広報用タオルを作り、町内の「字」毎に行政相談の座談会を開いて配られたという事例があります。

首席 自治体とねばり強く連携を図ったというのがすごいですね。市町村がそこまでの支援・協力をしてくれる例は少ないですよ。

(出席者一同うなずく。)

兵庫(田良原)、滋賀(後藤) 女性懇の研修会は、各地区が持ち回りで開催し、当番地区の女性委員が協力して研修会を企画し運営します。そうすると単に参加するだけの研修ではなく、そのことによって行政相談委員としての必要な研修、活動は何かを考えさせられ、行政相談委員としての意識の高揚、委員活動の活性化につながっています。

京都(西田) 事務所が毎月百貨店で開設している定例合同相談所に女性委員が参加してなかったんですよ。それで事務所に申し入れをして、平成十二年四月から女性委員が必ず参加するようにしてもらいました。

大阪(久禮) 管区局か昨年の十一月の下旬に男女共同参画社会に関する研修会を二日にわたって実施されたんですが、女性懇からも申し入れて参加させてもらいました。するとどうでしょう、旅費も出ないのに二日とも九十パーセント以上の出席でしたよ。これは女性懇ならではのことで、男性委員だとこうはいかないでしょうね。

 

 

 

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