月例ゼロ報告でPR作戦
平成三年四月に行政相談委員をお引き受けして、最初の月例報告に「初めてで何もありませんでした。」と書いたことが昨日のように思い出されます。
長野県の北の外れの農村(千曲川が信濃川と名を変える国境の豪雪の村・人口二七〇〇人の山村)でも行政に対する苦情や要望はあるはずであり、それで相談に来てくれないのは、PRつまり宣伝が足りないのではないかと考えました。定例日を「隔月の第三金曜日」(小さな村で毎月は双方で大変と考えた。)とし、呼び掛けの方法は、総務庁行政監察局長の依命通知で行う事とされている「啓発及び宣伝」(※行政相談委員業務実施要領第7)をできることから実行することにしました。
(一) 総務庁作成のポスター・チラシ等を活用すること
(二) 村広報紙・地方新聞に広報文の掲載を依頼すること
(三) 有線放送に放送を依頼すること
(四) 各種会合に出席して委員業務に関する説明を行うこと
以上を繰返し、くりかえして一〇年。今では住民の間でも行政相談が認知され、毎相談日に「はいこんちょ」(当地の方言で「こんにちは」という意で親しみのこもった言葉)と気軽に相談にきていただけるようになりました。