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行政相談制度の広報活動と二一世紀への期待

 

平岡司(埼玉県嵐山町)

 

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地域の概況

嵐山町は埼玉県のほぼ中央に位置し、都心より六〇km圏にあり、東西二・五km南北一二kmと細長く、面積は三〇平方km、人口一九、八一六名の町で東松山市を含む八町村が隣接して比企丘陵の中枢部を占めております。山・渓谷・大地ありと変化に富んだ自然の宝庫で、しかも、木曾義仲や畠山重忠などの平安末期から鎌倉時代にかけて日本史に名をとどめた坂東武者ゆかりの地でもあります。

昭和の初め、この地を訪れた明治から昭和期の林学・造園学者の本多静六博士が槻川(つきかわ)の渓谷を見て「京都の嵐山に似ている」と感動した武蔵嵐山はその後町名となり、緑と清流の町嵐山を代表する景勝地になっています。

また、町の行政は調和のとれた田園都市計画が静かに進められています。国の施設として文部省の付属機関として国立婦人教育会館が、遠くに秩父連峰を望み都幾川に沿った武蔵野の雑木林のなかに昭和五二年に設置され二三年が経過しました。

 

行政相談委員制度の広報活動

総務庁長官から委嘱を拝命して六年が経過します。毎月一六日午前一〇時から午後三時まで町役場の相談室で定期的に県職の県民相談員と二人で実施していますが、相談者が少ないので何時もこの行政相談制度の活用を広く住民に周知徹底を図るには広報だけでなくどうすれば効果が得られるかと複雑な気持ちです。初心に返りながら行政相談制度の原点を的確に促えた広報の必要性を感じています。

定例の行政相談は毎月一回全戸配布の町発行広報紙『嵐山お知らせ版』に開催の日時・場所について掲載してもらっています。

 

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