(写真提供:(財)日本野鳥の会 徳島県支部曽良寛武(そらひろむ)支部長)
冬の陽射しをうけてキラキラと輝きながら流れる四国一の大河、吉野川。この川が生き生きと見えるのは、たくさんの命を育んでいるからです。
特に、河口の干潟は、約五〇〇ヘクタールの広さがあり、さまざまな生き物がすんでいます。ゴカイ類やシジミなどの貝類、シオマネキなどのカニの仲間も多く、これらを餌とする水鳥たちが集まってきます。冬季は、全国有数のシギ・チドリ類の渡来地として知られており、多いときにはハマシギを中心としたシギ・チドリ類八種一、○○○羽、ガン・カモ類五種約一、八○○羽、計約二、八○○羽が群れ遊ぶ、まさに野鳥の楽園となっています。
このようなことから、吉野川河口干潟は、国際的に特に重要な湿地二四か所の一つにリストアップされています。