*介護保険制度で新たに加わった役割
出所) 「介護保険事業計画」
品川区は、上記のように、「在宅介護支援システム」で、区の高齢福祉課を、区内13地区の支援センターを統括する「統括(基幹型)在宅介護支援センター」と明確に位置づけ、今後、問い合わせや相談の受付の第一次窓口として、「在宅介護支援センター」のケアマネジメント機能を中心とする「在宅介護支援システム」を強化していくとしている。
ところで、品川区は、23区で初めて24時間対応巡回型ホームヘルプサービスを民間シルバービジネスに委託するなど、高齢者のニーズに柔軟かつ効率的に対応していくために、従来から在宅介護サービスを社会福祉法人や民間事業者などに委託し、実施してきた。そのため、介護保険制度の導入にあたり、「在宅介護支援センター」を核とする「在宅介護支援システム」のもとで、多様な介護サービス供給主体との調整や連携を図りながら、利用者のニーズに見合う介護サービスの量と質を確保し、サービス基盤の強化・充実や、医療・保健福祉・介護サービスの総合的・効率的供給を行ない、安心して介護サービスを利用できる「仕組みづくり」の整備にも取り組んできた。以下では、この取り組みについてみていくことにする。