日本財団 図書館


VII 特別寄稿

 

行政苦情救済・オンブズマン 地域フォーラムの総括

 

鎌田理次郎

(社)全国行政相談委員連合協議会会長

 

086-1.gif

 

(はじめに)

行政苦情救済・オンブズマン 福岡フォーラムは、総務庁のご指導の下、九州管区行政監察局の全面的なご協力によりまして、平成12年11月14・15の両日、福岡市の「アクロス福岡」において開催致しましたところ、約300名の方々のご参加をいただき盛会裡に終わることができました。

このフォーラムは、平成8年に大阪市において初めて開催して以降、仙台、広島、名古屋、福岡と5年にわたり国内の主要都市において開催して参りました。しかしながら、諸般の事情によりまして、来年度は開催の予定がなく、今回をもちましてこのシリーズに一応の区切りをつけることとなりました。この際、各地域においてフォーラム開催に当たりご支援、ご協力をいただきました各位に対し、紙上を借りまして感謝の意を表するとともに、これまでの実績をご報告させていただきたいと思います。

 

1 フォーラム開催の目的及び背景事情

近年、国内におきましては、地方公共団体や民間団体等によります各種相談活動の充実・多様化の傾向がみられ、他方、国外におきましては、行政における民主性、公正性、透明性の確保等に果たすオンブズマン等苦情救済制度(機能)に対する評価が高まり、諸外国でその整備・充実が図られてきております。

このような内外の状況を踏まえ、行政相談委員が、各種相談(委)員、各界有識者、学識経験者等と相互に交流・連携を図り、また、諸外国のオンブズマン等と知識、経験、情報の交換を行うことは、行政相談活動を活性化する上で有意義であり、かつ行政相談(委員)制度の発展にも資するものと考え、そのような「場」として地域フォーラムを開催することとしたものであります。さらに、地域フォーラムは、行政相談委員の役割・機能を内外に周知させる好機であり、大きな啓発・宣伝効果も期待できますことから全相協におきましては、その事業の一つであります「行政相談に関する啓発宣伝」活動の一環として実施することとしたものであります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION