それでは、意見交換に入りたいと思います。行政相談委員さんには、ジャコビーさんと活発な意見の交換を行っていただきまして、先程坂本会長のお話にもございましたように、これからの活動に役立てていただきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
なお、鎌田会長には、最後に全体の感想なり、印象なりをお話していただくことにしております。
それでは、まず、地域住民の行政に対する苦情がある場合、それをどのような方法により、どのような場所において受け付けるのか、行政相談委員活動にとって最も重要であると思われますが、相談事案の受付けの現状や課題についてお話いただきたいと思います。
最初で恐縮でございますけれども、中村委員さんからお願いします。
中村委員:トップバッターで非常に緊張しております。ダニエル・ジャコビーさんにおかれましては、昨日は大変お疲れ様でございました。有意義なお話をお聞かせいただいて大変勉強になりました。
それでは、行政相談委員の活動の一つであります、「ミニ1日合同相談」について簡単にご説明申し上げます。
私の担当地域は、2市4町2村で人口約14万5,000人、都会と僻地が入り混ざったような地域でございます。委員は各市町村に1名ずつで8名おります。「ミニ1日合同相談」は、地域の中心であります八女市商工会議所のフロントをお借りしまして、全国で行われております「行政相談週間」の行事として2日間実施しております。委員は、半数ずつ出ております。九州管区行政監察局の指導と関係機関(警察、社会保険事務所あるいは心配ごと相談員(八女市の民生委員代表))の協力を得て実施しております。
平成4年に初めて開設しましたが、PR不足で、受付件数は、8件ぐらいしかありませんでした。その後、順次多くなり、平成7年度には60件と多くなりました。今年は、都合により1日にしたためか、16件でございました。
相談の主なものは、道路(国・県・市町村道)、税金、福祉、それから交通事故等が最近一段と多くなりました。その他に土地の問題、それから特に、最近は、民事的な相談が多くなり、私達では確実な回答ができないことがあります。それで、委員同士で検討して関係機関と連携を図っておるような状況でございます。
なお、ミニ合同相談を全国行政相談週間に合わせているためか、その時期が、特に私の地域にあっては農繁期にかかりまして、相談者の方からも少し支障のないような時期にしてはどうかとの意見も出ております。
最後になりましたが、カナダではこの「ミニ合同相談」のような活動が行われているのでしょうか。行われているとしましたら、その内容についてお聞きしたいのですが。
浅井局長:只今のお話にありました、いわゆるミニ合同相談というのは、関係機関に一堂に会していただいて、そこでいろいろな相談を一緒に受け付けられる、そういうシステムです。