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それから、ご紹介するまでもございませんが、全国行政相談委員連合協議会の鎌田会長です。

続きまして、ジャコビーさんのご紹介を簡単にさせていただきます。

ジャコビーさんは、1987年8月にカナダのケベック州議会からオンブズマンとして指名され、現在に至っておられます。また、1996年10月からは、国際オンブズマン協会の事務局長という要職に就いておられます。

それから最後になりましたけれども、通訳の方をご紹介いたします。皆様から向かってジャコビーさんの右隣が、土井さん、土井さんの右隣が、古川さんです。

なお、私の右隣の方が、総務庁の堀江審議官です。

それでは、開会に当たりまして、九州行政相談員連合協議会の坂本会長にご挨拶をお願い致します。

 

坂本委員:皆様おはようございます。昨日は多くの参加者を得まして、福岡フォーラムが大変盛大に開催されましたことは、本当に喜ばしいことでございます。本日は、国際オンブズマン協会事務局長として、また、カナダのケベック州オンブズマンとして、大変活躍されている、ダニエル・ジャコビーさんをお迎えして、意見交換会を持つことができましたことは、大変喜びとしておるところでございます。

また、この会にご出席いただきました行政相談委員の皆様方には、心よりお礼を申し上げます。私たち行政相談委員は、常に、公平、中立の第三者的立場から相談事案に取り組みまして、日々行政運営の改善に努めているところでございます。本日は、カナダケベック州におけるオンブズマン制度と、わが国における行政相談委員制度について、意見の交換をしていただきまして、これからの私たち行政相談委員の活動に大いに役立てたいと思いますので、ひとつ、委員の方々にも活発なご意見をよろしくお願い申し上げます。

 

浅井局長:どうもありがとうございました。それでは、まず、最初に私の方から、総務庁の行政相談委員制度の概要をご説明させていただきます。

行政相談委員制度と申しますのは、昭和36年(1961年)に設けられまして、総務庁長官から委嘱を受けた民間有識者が、行政相談委員として、国の行政機関の業務に関する苦情や要望などの相談を受けて、申出人に対する助言や関係行政機関に対する連絡などを行い、申出内容の解決に取り組み、国民と行政との間をつなぐ重要な役割を果たしているのでございます。

現在、全国で約5千人の行政相談委員さんが、平成11年度(1999年度)では、年間約14万7千件というたくさんの相談を受け付けております。これは、全体の年間受付件数約20万6千件の約7割になっているということでございます。

なお、九州7県では、666人の行政相談員さんが配置されておりまして、自宅ですとか、市役所・町村役場、公民館などで年間約3万件の相談を受け付けておられます。また、行政相談委員さん666人のうち、女性の委員さんは199人ということで、大体全体の約30%を占めているという状況でございます。

 

 

 

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